母乳育児の「標準範囲」とは?

赤ちゃんの成長や自分の母乳育児が標準範囲なのかどうか気になるお母様も多いでしょう。ですが実際のところ、母乳育児は赤ちゃんやお母様によってそれぞれ異なります。
効率性

研究の背景

西オーストラリア大学に在籍する先駆的なラクテーション研究者、Jacqueline Kent博士が実施した新しい研究には、標準の授乳とはどこまでの範囲なのかがまとめられています。Kent博士の研究結果は、授乳には標準がないことを証明しています。母乳の分泌が安定するまでには2~3週間かかるため、最初の2~3週間に母乳の分泌が「少ない」ように感じても、心配することはありません。

詳しく読むことで、安心できます。自分の授乳のパターンが標準と比べていいのか悪いのかと悩む前に、この授乳に関する興味深い調査結果を見れば「標準の範囲」がわかります。

赤ちゃんの哺乳行動の 「正常範囲」とは?”インフォグラフィックをダウンロードしてください。

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「頻繁すぎる」「長すぎる」ということはほとんどありません

赤ちゃんの食欲が旺盛なことに多くのお母様が驚きます。驚くような頻度と長さで赤ちゃんが哺乳をすることは、珍しいことではないとKent博士は述べています。彼女の研究によると、赤ちゃんは1日に4~13回母乳を飲み、その長さは1回につき12~67分にも及んでいます。

ですから、赤ちゃんが短時間の頻繁な授乳を好むのであれ、頻度が少なめの長い授乳を好むのであれ、それが極端なものでも、どの範囲のものであっても、赤ちゃんがすくすくと育ち、体重が増えているのであれば、それは「標準」になります。

効率性

赤ちゃんは母乳を飲むのが得意です

時には、赤ちゃんがあまり母乳を飲んでいないように感じられる時もありますが、お母様が思っているよりも、赤ちゃんの小さな口はとても優秀です。赤ちゃんは、そこに母乳があれば、自分が必要とする量をすべて飲みます。赤ちゃんのニーズに合わせてお母様の母乳の分泌量が調節されるのであり、その逆にはならないことに注意してください。また、最初の2~3週間は、お腹も小さいため、お腹を満たすのにそれほどの母乳の量を必要としません。

授乳中に摂取される母乳量の平均は、54~234ミリリットルです。1回の授乳でおっぱいが完全に空になることは絶対にないため、赤ちゃんが十分に飲んでいないと心配することはありません。実際、授乳した後で搾乳してみると、まだ母乳をいくらか搾乳できることに驚くことでしょう。

赤ちゃんのニーズが母乳の分泌量を決定するため、赤ちゃんの必要量よりも多く搾乳できるように調整し、母乳を増やすには時間がかかります。赤ちゃんが食用旺盛で授乳が絶え間なく続き、立ち上がったり、他のことをしたりする時間がまったくないと感じていても、気になさらないでください。新生児が大きくなるにつれて、同じ母乳量を飲んでいるにも関わらず、授乳にかかる時間や回数は減る傾向にあります。

両方のおっぱいを無理に飲ませないでください

赤ちゃんに両方のおっぱいから同じように授乳させたほうが良いのかと、悩むお母様もたくさんいます。実は、赤ちゃんの多くは自分の嗜好を持っています。Kent博士によれば、各授乳ごとに赤ちゃんの30パーセントが片方のおっぱいのみから、13パーセントが常に両方のおっぱいから、そして残り57パーセントの赤ちゃんが両方から飲むことがあったり、片方から飲んだりパターンが決まっていないことがわかりました。赤ちゃんのしたいようにさせてあげて、赤ちゃんに両方のおっぱいから授乳するよう「強制」しなくてはいけないと感じる必要はありません。

この赤ちゃんの嗜好のため、片方のおっぱいの方が、もう片方のおっぱいよりも母乳をたくさん分泌することに気づくでしょう。結局のところ、授乳中のお母様は「閉店時間」が来ることがありません。調査によれば、赤ちゃんの64パーセントが昼も夜も授乳を必要とし、夜10時から朝4時まで授乳を必要としない新生児は、ほんの36パーセントにしかすぎません。

標準とは?

男の子など、その他の要因について

Kent博士の調査でわかった興味深い授乳調査結果の1つに、男の赤ちゃんは、女の赤ちゃんに比べて、毎日母乳を約76ミリリットル多く飲むというのがあります。ここでも、「標準の範囲」は男女の赤ちゃん両方において非常に幅広いものになっています。1日に478ミリリットル~1356ミリリットルです。

必要な母乳量に影響するその他の重要な要因には、赤ちゃんの年齢、新陳代謝、遺伝子があります。親がオリンピック選手の赤ちゃんと同じ母乳量が、自分の赤ちゃんにも必要だとは思わないでください。もちろんその可能性もありますが…。

標準の範囲

赤ちゃんがどんな授乳方法を好むのであれ、赤ちゃんが健康で、発育の目標ガイドラインに沿って発育しているのであれば、それはすべて標準の範囲であることを知って安心していただけたでしょうか。

健康そうで、生き生きとした、筋緊張や肌の弾力性の良い赤ちゃんであり、1日に最低6~8枚のオムツを濡らしていれば、適切な母乳量を摂取しているサインになります。しかしながら、確信できない場合や、直感的に何かがおかしいと感じる場合は、医療従事者に相談するとよいでしょう。

ほとんどの健康なお母様と赤ちゃんにとって、授乳はさまざまな幅広い経験や課題、毎日触れ合うことで得られる愛しい瞬間が得られるものです。これらはすべて「標準」であり、最終的には自然な結果と言えるのです。

 

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