ハンズフリーさく乳の方法とコツ

定期的にさく乳をする必要がある場合は、ハンズフリーさく乳であれば同時進行で他の用事ができます。ここではハンズフリーさく乳を短時間で、簡単かつ効率的に行う方法について説明します。  

Tips and instructions for hands-free pumping

早産児のためにさく乳している場合も、または母乳分泌を確立する過程にある場合も、両胸同時さく乳は忙しいお母さまにぴったりの方法です。片胸ずつ交互にさく乳する場合と比べ、半分の時間で、平均して18%多くさく乳することができ、さく乳した母乳はより高カロリーです。1 しかし、両胸同時さく乳をしている間は2つのさく乳口(胸に装着するポンプセットの部品)を適切な位置で両手を使って固定しなければならないため、手が自由にならないことになります。この時、ハンズフリーさく乳ブラが役に立ちます。

ハンズフリーさく乳のメリット

ハンズフリーさく乳ブラを使うと、電話、パソコン、読書、間食をしながら、または上の子と遊びながら、赤ちゃんのためにさく乳することができます。さく乳器の操作やさく乳した母乳のボトルまたはバッグの取扱いも非常に簡単になります。

「ハンズフリーさく乳ブラと胸を出しやすい洋服のおかげで、時間を節約し、職場でも仕事をこなすことができます。私は母親用ルームを予約することで、仕事とさく乳が同時にできることに気づきました」と、米国の1児の母であるNatalieは言います。

さらにMedela(メデラ)Easy Expression(イージーエクスプレッション)さく乳ブラには、肩紐がないので、これはさく乳が必要な時に素早く簡単に装着でき、終わった時に手間がかからず取り外すことができます。

「さく乳ブラを使用した両胸同時さく乳では、肩が疲れることなく、さく乳中に用事を済ませる(食事をして、お茶を飲む)ことができました。私は早産でNICUにいる赤ちゃんのため、6週間ずっとこのようにしていました」と、イギリスの1児の母、Suzanneは言います。

Easy Expression Instructions EN-FR-ES-PT

ハンズフリーさく乳ブラの使用のための4つの簡単なステップ

Medela(メデラ)Easy Expression(イージーエクスプレッション)さく乳ブラは、さく乳中にダブルポンプの2つのさく乳口を適切な位置で優しく固定し、また、以下の手順で簡単に装着・使用することができます。

ステップ1

Medela(メデラ)Easy Expression(イージーエクスプレッション)さく乳ブラを着用して最上部のフックを留めます。こうすることでファスナーが上げやすくなります。

ステップ2

さく乳ブラのファスナーを上げます。

ステップ3

さく乳ブラの下にさく乳口を入れて乳房に当てます。このさく乳ブラの素材は非常に伸縮性があるため、さく乳口を差し込むゆとりがありますが、装着しやすくするために一時的にファスナーを外してもかまいません。乳首がさく乳口のトンネル部分の中心にくるように、さく乳ブラの下にさく乳口を入れます。

ステップ4

各さく乳口にコネクターを装着すれば、これでハンズフリーさく乳の準備完了です。

ハンズフリーさく乳の10のコツ

母乳育児と同じように、ハンズフリーさく乳が上手くなるには少し時間がかかる場合があります。ご自身を快適に保ち、母乳量を最大化するために、以下のヒントを参考にしてください。

  1. さく乳口が正しいサイズであることを確認します。トンネル部分は乳首の直径よりも約4mm(0.16インチ)大きいものにします。細すぎると乳首が壁面に当たってこすれる場合があり、 大きすぎると乳房組織が内側に引っ張られる場合があります。Medela(メデラ)では5種類のサイズのさく乳口をご用意していますので、ご自身にぴったりのものを見つけることができます。
  2. さく乳を始める前に乳首がそれぞれのさく乳口のトンネル部分の中心にあることを確認します。
  3. 両方のさく乳口がさく乳ブラによってしっかりと、きつすぎない程度に乳房の上に固定されているようにします。必要な場合は、母乳の流れが妨げられないようにさく乳ブラを調節したり、ゆるめたりします。
  4. 快適と感じる範囲で最大の圧、最大快適吸引圧でさく乳すると、より短い時間でより多くの母乳が分泌されることが証明されています。2 ご自身に合った吸引圧を見つけるには、徐々に吸引圧を上げていき、やや不快(痛くはない)と感じたら一目盛分下げます。
  5. 乳管を圧迫して母乳の流れを妨げる可能性があるため、乳房をさく乳口に押し付けすぎたり、さく乳口を肌に強く押し付けすぎたりしないようにします。3
  6. 母乳がすべての乳管から滞りなく流れるように、さく乳中は時々乳房をマッサージします。4
  7. さく乳後は乳房全体を触り、母乳を出し切ったこと(乳房は柔らかいはずです)を確認します。
  8. さく乳直後に乳首が大きく、長く、または赤く見えることは普通ですが、乳首と乳房には吸引した跡や痛い場所がなく、心地よい状態であるはずです。すり傷があるなら、それは別のサイズのさく乳口が必要か、吸引圧を下げる必要があるかもしれません。皮膚に跡がついているなら、さく乳ブラがきつすぎたり、または乳房にさく乳口を押し付けすぎたりしていたのかもしれません。お母さま自身が心地よくいられるように、また、将来的な問題を予防するために、次にさく乳するときに調節します。
  9. ハンズフリーさく乳をしている時にヒリヒリする感じや痛みが続く場合は、さく乳をやめてラクテーション・コンサルタントまたは母乳育児の専門家にご相談ください。
  10. さく乳のみで母乳育児している場合で、上記の問題が心配な場合は、ハンズフリーではない方法で一日に1、2回さく乳します。そうすることで、さく乳中に乳房を支え、十分排乳できていることを確認することができます。
参考文献

1 Prime DK et al. Simultaneous breast expression in breastfeeding women is more efficacious than sequential breast expression. Breastfeed Med. 2012;7(6):442-447.

2 Kent JC et al. Importance of vacuum for breastmilk expression. Breastfeed Med. 2008;3(1):11-19. 

3 Geddes DT. Inside the lactating breast: the latest anatomy research. J Midwifery Womens Health. 2007;52(6):556-563.

4 Morton J et al. Combining hand techniques with electric pumping increases milk production in mothers of preterm infants. J Perinatol. 2009;29(11):757.