母乳育児とWHOコード に対するコミットメント
すべての赤ちゃんに、最高の人生のスタートを切る権利があります
母乳は人生の良いスタートへの第一歩というだけではありません。一生続くメリットも豊富に提供します。母乳育児は公衆衛生にとって必要不可欠で、暮らしている場所に関係なく、子どもとお母さまにとって最も効果的な予防策のひとつです。WHOとUNICEFは、生後6か月間の完全母乳育児を推奨しています。メデラはこの推奨政策を全力でサポートしています。
1981年、世界保健総会は母乳代替品のマーケティングに関するWHO国際規範を推奨政策として採択しました。この「WHOコード」と呼ばれる推奨政策は、母乳代替品、哺乳瓶、人工乳首のマーケティングの規制を目的としています。これは直接授乳を保護・促進することで、安全で適切な乳児の栄養摂取を促進します。
1961年から母乳育児に尽力しているメデラ
メデラは1961年の創設以来、授乳期のお母さまの支援を全事業の中心としてきました。当社創設者オーレ・ラーソンは、1981年に授乳支援という当社の誓いを立てるとき、これをメデラの使命の中核としました。
「メデラは、赤ちゃんと家族への最高の栄養であることから、母乳育児に尽力することを誓います。また、お母さま方を直接授乳から粉ミルクに移行させることに、当社の直接授乳関連商品や研究論文が決して使用されないようにすることを誓います。当社の直接授乳関連商品や研究論文は、人工乳を促進することにも決して使用されないようにします。」
この誓いは今日でも変わっていません。世界中にいる約1,800人の当社従業員は、「私たちは母乳から生涯を通して得られる恩恵により、お母さまと赤ちゃんの健康を増進することを使命とする」というミッションステートメントと、「世界トップクラスの母乳の支持者兼パートナーになる」というブラントプロミスを守ることを誓います。
このミッションと一貫して、メデラは以下の全体的なアプローチをとっています。
- 科学と研究を通じてヒトのラクテーションに対する理解を深めます
- 教育活動によって世界中の医療従事者(HCP)を支援します
- 教育活動とサービスによって授乳期のお母さま方をサポートします
- さく乳と母乳哺乳のための最高の商品を提供します
現代に見合った支援をお母さま方へ提供
50年以上の歳月をかけて、メデラはお母さま方の授乳期の道のりや直面する現実的な問題・課題について理解を深めてきました。このような問題があるからこそ、現在産後早期から母乳育児率の大幅な低下につながる可能性があります。これを理由に、私たちは直接授乳をライフスタイルにスムーズに組み込むことをサポートするために、商品やサービスから教育や支援によるお母さま方への早期接触まで、幅広いソリューションを提供しています。
メデラはさく乳技術を最先端のものにしてきました。しかし、私たちはさく乳器を提供しているだけではなく、SNS(母乳哺育補助システム)、 特別なケアが必要な赤ちゃん用の哺乳器具、脆弱な乳児および疾患をもった乳児の母乳摂取を助ける経腸栄養投与システムなどのトータル支援システムも提供しています。
さく乳器を使用しているご家族にとっては、このような商品が母乳育児計画の重要な一部です。こうした場合、哺乳瓶や人工乳首もトータルシステムの不可欠な要素です。
したがって、お母さま方をトータルソリューションで完全に支援するために、私たちは哺乳瓶と人工乳首を基本ラインナップとして提供し続けます。研究主導企業として、メデラはさく乳器と当社の全商品において、哺乳瓶と人工乳首の適切な使用方法に関するエビデンスベースの情報を提供します。メデラはエビデンスベースの臨床プラクティスの確立にリソースを割り当てることで、お母さまの直接授乳とその赤ちゃんの自母乳摂取のサポートに全力を尽くしている、世界中の研究者、医療従事者、お母さま、ご家族、赤ちゃんのお世話をする人と協力しています。
母乳育児とWHOコード に対するコミットメント
Medelaは業界最大の母乳育児支持者のひとりになり、母乳育児に関するWHOのガイダンスを全面的に支持します。 さらに、WHOコードが定める目標に向けて全力を尽くすと共に、Medelaは授乳期のお母さま、その ちゃん、そしてご家族を一歩ずつしっかりとサポートし、母乳代替品の販売促進を決して行いません。
新マーケティングガイドライン
さらにMedelaは、哺乳瓶や人工乳首等の授乳関連資料について新しいマーケティング・ガイドラインを設けました。
- 認識しやすく統一したアイコンを使用し、お客様向けの詳細情報を載 せた専用ウェブページへのリンクを記載することで、母乳育児に関する WHOのガイダンスに対する支持を強化します。
- 哺乳瓶や人工乳首のマーケティング資料において、哺乳瓶による授乳を 美化する表現は用いません。 これは次のことを意味します。
- Medelaは直接授乳との類似性を暗示する表現を用いません
- 人工乳首と哺乳瓶に関する資料では、哺乳瓶を使用している乳幼児が写っている画像や写真を記載しません
- 母乳が入った保存用ボトルはさく乳の文脈のみで掲載します。
ガイドラインの詳細については当社ウェブサイトをご覧ください。母乳育児のお母さまに 対するコミットメントを明確にし、コミュニケーション活動の枠組みを提供しています。
Medelaは今後もミッションステートメントに従って行動することで、生涯に わたって受けられる母乳による恩恵を通じてお母さまと赤ちゃんの健康を増進し、お母さまができるだけ長く赤ちゃんに直接授乳できるよう全力を尽くします。
スイス・バール、2020年3月26日
マイケル・ラーソン Medela AG代表取締役社長
アネット・ブリュールス Medela AG CEO