医学的理由からの断乳

突然の断乳時の生理的な変化

断乳時、特に急な断乳の場合は、母乳の成分が劇的に変わります。母乳の分泌を活性化させる能力は減退しますが、退縮しつつある乳腺組織は長時間部分的に機能し続けます（約45日間）。1日～45日の間に、ラクトースとカリウムの蓄積量は減りますが、、ナトリウム、脂肪、全体のタンパク質の蓄積は増加します。また、タンパク質成分（ラクトフェリン免疫グロブリンA、免疫グロブリンG、免疫グロブリンM、アルブミン、ラクトアルブミン、カゼイン）が増加するため、母乳はどんどん塩味が強くなります。

突然の断乳によるホルモンの変化も、特にプロラクチンの値が高くなる新生児期の場合、顕著となります。 

医学的な理由による断乳の場合の一般的なガイドライン

• 医学的な断乳を提案された場合には、母乳育児に詳しい医療専門家のサポートを得ることを推奨しています。その医療専門家が、別の選択肢がないか判断する際に力になってくれるはずです（別の授乳時の医薬品が利用できるかどうか、など）。
• お母さまは手または搾乳器で母乳を搾乳することで、張りが楽になるまで溜まった母乳を出す必要がありますが、母乳の生産を促すレベルまで搾乳する必要はありません。
• サポート感のある着け心地がいいブラを着用したり、 乳口炎 または 乳房感染症の兆候に注意するなどの方法も役に立ちます。
• 特に落ち込みやすいお母さまの場合、断乳時に適切なメンタル面、および社会的サポートが必要になることもあります。
• 生理的な離乳に関するその他のガイドラインも役に立ちます。